正智深谷の今大会第一号はMF小西聖七! 練習してきたニアに入る動きからドンピシャヘッド。「次も点を取って正智らしいサッカーで圧倒したい」
正智深谷の今大会第一号はMF小西聖七(3年)だった。前半37分、県大会でも得点源となっていたDF鹿倉颯太(3年)のこの試合2本目のコーナーキックからニアでヘッドで仕留めた。
「流れが悪い中で自分たちが攻撃をちょっとずつして、コーナーキックが取れて、2本目だったんですけど、(2本目で)しっかり正智の得意なコーナーキックから点を取れて良かったです」
「練習の中で何本もずっと、選手権前までずっと同じ形で練習していた」。県予選ではファーに入ることが多かったが、全国前にニアに入る練習を繰り返し行っていたという。1本目だった直前の左CKは「かなり抑えられちゃって、あんまり入れなかった」と話すが、その反省を活かし、続けて蹴られた鹿倉の右CKに「もう自分が思い切っていくっていう想いでしっかり入れた」。
思い切って飛び込むと、鹿倉の鋭く蹴り出されたスピードボールに、こちらもずっと練習してきたというバックヘッドで合わせてネットを揺らした。1回戦の舞台となったNack5スタジアム大宮は、県予選・準決勝の聖望学園戦で決勝ゴールとなった先制点を奪った場所でもあり、“予感”も少しはあったというMFは「1回戦の先制点だったので、めちゃくちゃ嬉しかったです!」。
ゴール後は迷わずに、詰めかけた大応援団のもとへ。「こんな忙しい時期の中、たくさんの応援の人が来てくれて、正智生も保護者の方々もたくさん来てもらったので、点を決めたら絶対にあっちに行くと決めていた」。年の瀬の多忙な時期でもスタジアムに駆けつけ、この日も惜しみない応援で後押ししてくれた人たちへ、自分のゴールという形で感謝を伝えられたことを喜んだ。
今大会、正智深谷のファーストゴールを奪った“持っている男”は「次も自分たちの得意なコーナーキックでももちろん点を取りたいですし、流れの中からも点を取って、正智らしいサッカーで圧倒したい」と意気込み。自信を持っている左足のクロスやシュートでチームの勝利に貢献する。
石黒登(取材・文)