昌平主将DF津久井佳祐が選手宣誓、奪われた当たり前だった日常、だけど「大好きなサッカーがあったから」。「ストーリーの最終章を熱い最高のものに」

第101回全校高校サッカー選手権埼玉県決勝トーナメントの開会式・公開抽選会が5日、埼玉スタジアムメインピッチで行われ、昌平高主将のDF津久井佳祐(3年)が選手宣誓を行った。

「2年前の4月、選手権という大きな舞台に憧れ、いろいろな想いを描き、私たちの高校生活のストーリーが始まりました。ですが、新型コロナウイルス感染症により、当たり前だった日常が当たり前でなくなり、さまざまな学校行事が中止や制限がかかり、楽しみにしていたことが次々と消えていきました」と話し始めた津久井。それでも、「私たちの大好きなサッカーがあったからこそ、前を向き、我慢に耐え、仲間とともにここまで精進してくることが出来ました。ここまで支えてくださった多くの方々や仲間たちに報恩謝徳(ほうおんしゃとく)の精神を持つことが私たちに与えられた最低限の使命だと思います。高校3年間の集大成を選手権という大きな舞台にぶつけ、戦い、その使命を果たし、多くの方々に笑顔や感動を送ります」と大好きなサッカーと支えてくれた人たちのために全力プレーを誓う。そして最後に「サッカー王国埼玉の名を全国にとどろかすとともに、これまでの経験をこれからの人生の生きがいとするために、悔いなく正々堂々と戦い、ストーリーの最終章を熱い最高のものにすることをここに誓います」と結んだ。

津久井の言葉は2次予選に進んだ選手たちだけでなく、予選で敗れたチームの選手たちも含め、全選手の想いだろう。今年の3年生はコロナにより我慢を強いられた代。それでも「大好きなサッカー」やともに夢を共有する仲間、サポートしてくれる人の支えもあり、ここまでやってきた。それぞれが最高に熱い、高校サッカーのストーリーの最終章を目指す、熱い、熱い冬が始まる。

石黒登(取材・文)