「サッカーで社内、社外の円滑なコミュニケーションを図る」FOOTBALL PARK サッカー部が結成初勝利。

選手権1次予選の傍らでもう一つの負けられない戦いがあった。8月某日、埼玉県内のグラウンドでFOOTBALL PARKとSVOLMEが対戦。試合は大量5得点を奪ったFOOTBALL PARKが相手の反撃を1点に抑えて5−1で勝利し、チーム発足後初勝利を挙げた。

弘武堂スポーツでは、FOOTBALL PARKサッカー部を作り、活動を行っている。この活動の意義などについて、サッカー部主将の弘武堂スポーツ伊藤安彦さんにお話を訊いた。

――現在のメンバー構成について教えてください。
私が最年長で41歳。最年少は19歳ですが、主に30歳前後の社員ですね。

――サッカー部を作ろうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。
入社して23年経過し、今までフットサルを社員でやる事はありましたが、川越店・浦和美園店・インターネット販売事業部と社員も増えてきて、今春3名入社してきた事で『サッカー部』の活動を行う事を決めました。

――サッカー部が交流の場になっているわけですね。
もともと社員同士仲の良い会社ですが、3拠点での営業活動になってきて、何か皆で集まれる機会が欲しいと思った事、それが食事(お酒)の場ではない方がいいかな?と思ったのも理由です。

――サッカーで交流することの利点はあるのでしょうか。
営業活動時やお酒の場ではどうしてもベテラン社員が強くなってしまいますが、サッカーをしてみればそれが逆転し、確実に若い社員の方が生き生きと活躍出来て、普段とは違った社員の一面に触れる事が出来ますからね。

――ここまで取引のあるメーカーさんとの対戦を行っているようですが。
取引会社さんと試合をする事も大事要素です。取引会社の新製品を実際に体感してみたり
こちらも会食し交流するのとはまた違った効果が得られると思っています。ケンカをすると仲良くなるではないですが、サッカーの試合をする事で日常業務が円滑に進む事を期待しています。

FOOTBALL PARKサッカー部

TEAM SVOLME

試合レポート

本格的なスタートを切ったのはゴールデンウィーク明け。これが初の対外試合となったFOOTBALL PARKサッカー部だったが、「初めてにしては良いゲームができた。ポジション的にも即席だった割には、若い選手が頑張っていたかなという気がします」(伊藤安彦主将)という言葉通り、ゲーム開始直後から10代、20代のヤングガンたちが躍動した。

序盤から東京ヴェルディユース出身のMF宗像良を中心に攻撃を展開していくと、前半7分にはDF原朋也からMF小林大佑とつながったボールに「タイミングを合わせて抜けるだけだった」という宗像がキーパーとの一対一を冷静に交わして無人のゴールに沈めてみせた。これで勢いに乗ったFOOTBALL PARKは前半23分に左サイドの展開からFW新沼博之がゴール。それから3分後には「(ガレス)・ベイルを意識した」という今春高校を卒業したばかりの18歳MF花島惇浩がサイドで2、3枚を振り切って決めてリードを3点に広げた。

一方のSVOLMEはMF千葉秀平が積極的にゴール前に飛び出すもあと一歩が届かず。前半は3−0とFOOTBALL PARKがリードしてハーフタイムを迎えることとなった。

後半も良い入りを見せたFOOTBALL PARKは、3分に左サイドバックの原が切れ込んでラストパス。新沼がこの試合2点目をゲットして4−0として試合の趨勢を決めた。

後半30分にはMF大貫賢之介が1点を返し、終盤にかけて攻勢を強めていったSVOLMEだが「ちょっと遅かった」(大貫)。強豪・前橋育英高校育ちのGK中嶋泰平や「よく声も出ていた」(伊藤)というディフェンス陣が最後まで集中力を切らさず。その後さらに1点を加えたFOOTBALL PARKが5−1でSVOLMEを下し、チーム初勝利をたぐり寄せた。

「完敗でした。準備が足りませんでしたね」とSVOLME・大貫主将。「今度はしっかりと準備をしてリベンジしたい」と最後に再戦を約束し、真夏の夜の熱い戦いは幕を閉じた。

石黒登(取材・文)

試合結果

FOOTBALL PARK 5-1 SVOLME

3(前半)0
2(後半)1