全国高校サッカー選手権大会準決勝が行われ、山梨学院が帝京長岡を下し決勝進出を決めた。
この試合は多くの埼玉勢が出場。山梨学院が主将のGK熊倉匠(レジスタ→FC東京U-15深川)、DF鈴木剛(クラブ与野)、MF石川隼大(グランデFC)、MF新井爽太(FC深谷)がスタメン、GK磯部圭佑(クラブ与野)、DF板倉健太(CAアレグレ)、DF加藤豪太(大宮アルディージャU15)がベンチ入り。帝京長岡は2試合連続ゴール中のFW葛岡孝大(戸塚西中)がスタメン出場。また、3回戦で負傷し準々決勝は欠場したFW石原波輝(ACアスミ)がベンチに入った。
試合は開始21秒で山梨学院のグランデ出身2年生MF石川がゴール前のこぼれ球を詰めて先制。さらに後半には40mの飛距離を誇るロングスローを持つFC深谷出身MF新井が魅せる。5分、右サイドから新井が放ったライナー性のボールをDF一瀬大寿が合わせ追加点とした。
2点差とされた帝京長岡だが、14分に戸塚西中出身FW葛岡が起点となった攻撃を最後はMF川上航立が決めて追撃。これで勢いに乗るとその後も葛岡がサイドネット強襲のシュートを放つなど猛攻。すると33分に川上がPKを決めて同点とし、勝負の行方はPK戦に突入した。
PK戦は互いにキーパーが好守を見せるなど熱戦となった中で相手の1本目と4本目をレジスタ出身の守護神・熊倉が止めて勝負あり。山梨学院が11年ぶりの優勝に向け決勝進出を決めた。
石黒登(取材・文)