クラブ与野勢が全国で大暴れ 矢板中央MF靏見、仙台育英FW吉田が決勝弾で3回戦へ

第98回全国高校サッカー選手権大会は2日、2回戦の16試合を実施。ベスト16が決まった。

興國と対戦した昌平は前半からゲームを支配すると、後半立ち上がりにMF須藤直輝、さらにMF鎌田大夢のゴールで2−0で勝利し、初の16強進出を果たした。3回戦ではPK戦を勝ち上がったMF大窟陽平(1FC川越水上公園)を擁する関東大会覇者・國學院久我山と激突する。

連覇を狙う青森山田は米子北を6ー0と一蹴。DF内田陽介(クマガヤSC)もフル出場した。

また越境組ではクラブ与野の出身者が活躍。矢板中央は1回戦の大分戦でも果敢なシュートで先制点のきっかけとなったMF靏見拳士朗が右足のキックで豪快なミドルシュートを突き刺してゲット。その後1点ずつを入れ合う形となったが、2ー1で大手前高松を下して3年連続の16強に駒を進めた。高川学園とぶつかった仙台育英はハーフタイムから出場した2年生FW吉田健太が後半32分、浮き球のパスをヘディングで合わせこれが決勝点。2004年度以来となるベスト16を決めた。靏見、吉田はともにクラブ与野出身で、各々の代では副キャプテンを務めた。

一方で優勝候補2校がここで姿を消した。MF小池陸斗(CAアレグレ)が出場した尚志は徳島市立にスコアレスからのPK負け。3年ぶりの選手権に臨んだ市立船橋はMF町田雄亮(クマガヤSC)が2本、途中出場だったMF森英希(1FC川越水上公園)の1本のシュートを含む10本のシュートを浴びせたが、ネットは揺らせず。こちらもPK戦の末に日章学園に敗れている。

石黒登(文)