9年ぶりのインターハイ出場の浦和南がさいたま市役所を表敬訪問 全国大会での意気込みを語る


インターハイ埼玉県予選を勝ち抜き、第2代表として7月26日から開催されるインターハイ「2018彩る感動 東海総体」に出場する浦和南高校が、さいたま市役所を表敬訪問した。


さいたま市教育長の細田眞由美さんから「9年ぶりのインターハイ出場ということで、さいたま市中の人がすごく喜んでいます。自分の持っている力を最大限発揮してもらうということで大いに期待をしています。公立の学校でもこれだけやれるんだという所を見せてもらいたいと思います。浦和南といえば、サッカーというイメージがある、これをきっかけに古豪復活ということを本当の意味で言えるようになると確信しています。ぜひ頑張ってください。」と激励を受けた。


浦和南高校の加藤浩校長は「昨年から人工芝を設置いただいて、その成果も出た。地域の方々、さいたま市、すべての方の応援が結果につながったことに感謝をしています。大会では子どもたちが存分に力が発揮できれば良い」と感謝を述べた。


野崎正治監督は「埼玉県予選でも私学優勢の中、僅差の中で勝ち抜き、私としては結果が準優勝であることが本意ではないですが、インターハイに出場できることで冬に向けて良い経験ができると思っています。この成果に対して日々サポートを頂いている学校、さいたま市、地域の皆様、保護者会と色々なところに感謝をしないといけない。一つでも多く勝って良い経験を子どもたちにさせたいと思います。」と意気込みを語った。


選手を代表して、西村滉雄キャプテンは「1年生の時には、選手権の埼玉県予選決勝で先輩たちが破れた姿をスタンドから応援をしていて、2年生の時には1回戦負けという悔しい経験をした。その両方を経験している代ですので、インターハイに出られたことを糧にして冬の選手権では全国に行けるように頑張っていきたいと思います。」と、全国大会への強い気持ちを語った。

浦和南は1回戦で、8月7日に伊勢フットボールヴィレッジAピッチで、長野県代表の松本国際と対戦する。

野崎監督はインターハイ出場に向けて「サッカーにおいて理想とする部分はもちろんありますが、子どもたちの能力にあわせてやるしかない。子供たちも勝ちたいということなので、この戦力でどう勝つかを模索して、残り数週間の中でやれるだけのことをやって、現時点で勝ちにつながることをして、冬につなげていきたいと思います。対戦相手は長野県代表で周りの皆さんは、軽く考えていることがあるかもしれないけれども、すでにスカウティングも派遣してきていて、本気の学校だと思います。全国での1勝は簡単ではないとは思いますが、最善の策を尽くして1回は勝ちたいと思います。」と勝利を誓った。西村キャプテンも「全国大会でも粘り強い守備を目指して、無失点でいけば勝つ確率も高まると思いますので、まず守備に重きを置いてやっていきたい。」と全国の舞台をイメージしていた。

赤き血のイレブンと言われ、選手権3回優勝、インターハイでも1回の優勝経験がある、言わずとしれた輝かしいサッカーの歴史を残してきた浦和南高校。OBで全国優勝メンバーでもある野崎正治監督が母校に戻ってきて6年目での全国大会への帰還。全国の舞台で、どのような戦いを見せてくれるのか期待したい。

(取材・文)椛沢佑一