[さいたま市冬季大会]春野中が因縁の7決で原山中にリベンジ!終盤に森が同点弾、延長戦の主将・塚原弾で逆転勝利
令和6年度さいたま市冬季大会が行われ、7位決定戦は春野中が2-1逆転で原山中を下した。
両雄は新人戦の市大会7位決定戦でも対戦し、原山中が勝利。春野中は県大会出場を逃していた。その因縁の相手と前回と同じ7位決定戦という舞台で今度はしっかりとリベンジ。太田将希監督は「新人戦をみんなで越えようっていうので諦めずに戦ってくれた」と選手の頑張りを讃えた。
試合が動いたのは後半だ。7分、原山中は右サイドからの攻撃でこぼれ球をFW山崎洸太がシュート。これがキーパーの伸ばした手を越えて直接吸い込まれ、前回に続き原山中が均衡を破る。
さらに26分にはDF大橋寧斗の縦パスをDF夏目望睦が落とし、MF浅沼友が狙ったシュートが惜しくも左に外れた。春野中にとっては苦しい展開。それでも、ここから踏ん張りを見せる。
終了間際の29分、「10番の(塚原)陸くんが止められたりしていたので、自分が受けてどんどん振ったり、シュートを打ったりしないとな、と思っていました」というFW森利実は「自分いつもずらして(シュートして)いるんですけど、タイミングが遅くて、相手の足に当たって止められていたので、早く打つことを意識しました」と相手DFを外すと同時に左足をスイング。「自分でも完璧だったと思います」と話すゴラッソを対角のコースに突き刺し、土壇場で追いつく。
勢いに乗る春野中は延長後半4分、「(チームを勝たせるゴールは)絶対に俺が決めてやろうと思っていました」と話す主将のMF塚原陸が、森の縦パスに抜け出してループシュートでゲット。これが決勝ゴールとなり、2-1で劇的逆転劇を演じた春野中が昨秋のリベンジを達成した。
「新人戦から冬季大会、学総と、すべて繋がっていると話をしていた中で、8位の壁をひとつ越えて7位になれたので、小さな一歩ですけど、彼らにとっては最後まで戦い抜いた良い経験になったと思いますし、これを機にまたリーグ戦もありますけど、頑張れればと思います」(監督)
塚原は「新人戦で自分1回諦めちゃったんですよ。でもやっぱりこういうのがあるから、諦めちゃいけないっていうのは感じました」とし、「本当に勝ちたかった相手なので、まずここで勝てて嬉しいんですけど、学総でももしかしたら当たるかもしれないので、そこでももう一回勝てるようにしていきたい」と意気込み。この日の経験を糧に夏までにさらに成長して本番を迎える。
石黒登(取材・文)
試合結果
春野中 2(延長)1 原山中
0(前半)0
1(後半)1
0(延前)0
1(延後)0