やぎ鍼灸接骨院

日頃よりサッカープレーヤーと向き合い、数多くの体のトラブルに対応されてきたチーム帯同のトレーナーの皆さんが働く治療院を中心に『埼玉サッカー通信 おすすめ治療院』として情報を発信します。

やぎ鍼灸接骨院(栁沼拓也 院長)

――この職業を志した理由は?

高校生の時に骨折をし、接骨院に通ううちに「この仕事いいな」と思うようになりました。まずは大学に進学して体育全般を学び、その後に柔道整復師の資格を取得するのは、あらかじめ考えていた流れでした。資格取得後は新座の整形外科病院に4年ほど勤め、その後今年2月まで浦和レッズに所属し、「U-15専属トレーナー」として3年ほど色々な経験をさせて頂きました。 そして今年の3月に治療院を開業するに至っております。

――浦和レッズには「U-15専属トレーナー」がいるのですね?

そうですね。大原グラウンドで夕方までデータ処理などの仕事をし、トレーニングの時間に合わせて与野八王子グラウンドに移動していました。ジュニアユース年代のトレーナーとなると「ケガのケア」というよりは「予防」の観点の方が強いです。60名の選手に対して私1人だったので、予防的な観点で「練習前にこんなメニューをやってみようか?」なんていうことや、フィジカル・メディカル的なデータ処理も多かったですね。

レッズだからと言って特別なけがが多いわけではなく、オスグットなどの一般的トラブルがほとんどで、股関節の剥離骨折などもありました。

体の柔軟性が落ちている場合に何かトラブルが出てくるケースが多かったので、ジュニアユース全体で柔軟性を高めるメニューを導入したりしました。導入後明らかにケガ人が減ったんですよね。それは特別なメニューではなくて、普通にハムストリングを伸ばす動作であったり基本的なことばかりですよ。「レッズでこんなことやってるの・・?」と思うような普通のストレッチなどです。シンプルですけどそれをしっかり徹底してやることが何より大事だと思います。成長期と言われるこの世代は骨が先に伸びて、後から筋肉が伸びてくることになります。そうすればその時期はどうしても体が硬くなりがちなので何かしらトラブルが出てきやすい体だということですよね・・・・

――レッズでの経験がどのように活きていますか?

痛みがなくなったらOKではなくて、痛みが取れて予防して・・・ってことが大事だと思っています。街クラブには専属トレーナーがいるケースはなかなかないと思うので定期的に見てもらえる場所にしたい。一時的に炎症を抑えて復帰させても、今までどおりの体で復帰すればまた同じ箇所が痛み出すことはある程度予想できてしまう。なので再発させない体にしてあげてから、もっと言えばプラスαの状態で、「あれ?アイツなんかパワーアップしてない?」なんて状態にしてから復帰させてあげたいですよね(笑)

――院内のレイアウトですが独特ですよね。これほど人工芝を引いている理由は?

グラウンドで見ないと分からないことってあるじゃないですか・・・ステップワークとか実際にボールを扱う時の動きを見たいんですよね。だからこの広さありきでテナントを探しました。 痛みに強い子っているんですよ。捻挫の後など『こんなに腫れててプレーできるの?』って選手もいれば『全然腫れてないけど痛いの?』とか・・・そういうことも多々あるので、実際の動きを見る意味でこの広さは必要でした。

――酸素カプセルもありますが。

ここに来る理由を変えたいんですよ。一般的にはケガをしないと接骨院には来ないですよね。僕はそれを変えたくって・・・。コンディション作りにも使って欲しいなと。

学生は1回500円という価格設定にしていますし、夜は20時30分まで診察しているので部活帰りに気軽に立ち寄って欲しいですね。

リベロ伊藤(取材・文)

やぎ鍼灸接骨院
埼玉県川越市並木西町9-2
TEL:049-214-3613
https://yagisekkotsuin.wixsite.com/yagisekkotsuin
診療時間
月~金 9時~12時 15時~20時30分
土 9時~16時
休診日
日・祝日