法政大が入団記者会見を実施。田中和樹と飯島陸、埼玉ゆかりのプレーヤーも意気込み語る

法政大学は7日、Jリーグ内定選手による入団記者会見を行った。会見には8人の内定者が出席(湘南内定DF蓑田広大は欠席)。京都サンガF.C.内定FW田中和樹(浦和学院出身高)、ヴァンフォーレ甲府内定のFW飯島陸(江南南→クマガヤSC→前橋育英高)も会見に臨んだ。

田中和樹

長山一也監督評

身体能力が抜群に高くて、抜群のスピードで相手を抜いていく推進力のある選手です。本当に見ていて気持ちの良いプレーをする選手です。献身的な守備もしてくれて、FWの選手なんですが、守備のところでもすごくチームに貢献出来る選手です。彼は個人で突破する力を持っているんですが、大学のところではいろいろな判断力を身につけて、周りを生かしたりだとか、生かされたりというようなプレーも身についていきました。京都さんは来年度からJ1に昇格されるということで、またその勢いに乗って活躍してくれることを期待しております。

田中和樹
来シーズンから京都サンガF.C.に加入することになりました社会学部社会学科4年田中和樹です。まずこの場に立てているのは、いままで支えてくださった方々のおかげだと思っているので、恩返し出来るように来年から頑張っていきたいです。京都サンガは12年ぶりのJ1復帰ということで、J1リーグで勝ち続けられるチーム作り、そしてJ1リーグ優勝に貢献出来るように頑張っていきます。応援よろしくお願いします。

中山博貴スカウト
まずは長山監督、僕は同郷の鹿児島出身でよくコミュニケーションを取らせていただいて、田中選手に関しましてもいろいろな話を以前からお聞きしていた中でこういうご縁が結んだと思っております。ありがとうございます。

田中選手に関しましては私、スカウトを始めて4年目になるんですけど、2年生の頃くらいに彼をパッと見た瞬間から引き付けられるものがありました。今年1月の沖縄キャンプに練習に参加していただいたんですけど、(昨年)12月に曺貴裁監督が我々クラブを指揮することになり、高いインテンシティと攻守にアグレッシブなサッカーを追求するという中で田中選手のスピード、本当に爆発的な、0から100に持って行けるスピードというところに魅力を感じていたので、彼は間違いなくヒットするなと思いまして、キャンプの参加、その後オファーを出させていただいたという流れになりました。

我々京都サンガF.C.は12年ぶりにJ1昇格ということを達成いたしまして、来年J1でチャレンジャーとして挑戦することになりますので、田中選手の特徴を最大限に生かしてスピードであったり、攻守における連続性、また守備の強度も練習参加していただいた時よりもいまの方がさらに増しているというのを試合を見て思いますし、来年我々のホームスタジアムであるサンガスタジアム by KYOCERAで彼が躍動する姿を楽しみにしています。

飯島陸

長山監督評

田部井キャプテンと同じで高校選手権で優勝して、得点王になって、鳴り物入りで入学してくれた選手です。彼の特徴はタイミングの良い裏への抜け出しとゴールの嗅覚、あとは前線からの守備もしっかりとしてくれる、ハードワークしてくれる選手です。彼はサイズがない選手ですけども、すごくだからこそ子供たちに夢を与えられるような選手になっていくと思っていますし、大学で苦労した部分もあるとは思うんですが、やっぱり自分の特徴を出して、結果を出して、先輩がいる甲府さんの方に内定と思いますので、J1昇格の力になってくれればなと思っております。

飯島陸
このたび、ヴァンフォーレ甲府に加入することになりました経済学部経済学科の飯島陸です。まずプロサッカー選手になるにあたり、ここまで支えてくれた両親であったり、指導者の方々、自分に関わってくれたすべての人に感謝をしています。ありがとうございます。今年はJ1昇格をすることは出来ませんでしたが、来シーズンは自分の力でJ1昇格に貢献出来るように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

森淳スカウト
僕が飯島くんを見たきっかけというのは実は、飯島くんはもともと有名だったものですから、うちみたいなクラブには来てくれないだろうなというのがスタートでした。ですが、ちょうど去年来てくれた長谷川元希(大宮Y出身)が「飯島って僕と合うんですよね」みたいなことを言うんですよ。僕もストライカーははじめ、大きい選手の方がいいのかな、なんて勝手に思っていたんですけど、「ちょっと見てくださいよ」というものですから見に行ったら、やっぱりペナルティエリアの中でいろいろ変化があるというか、パスコースをいっぱい持っているんですね。もちろんシュートコースも持っていたので、これは面白いなと。ましてや長谷川からしてみれば、これはやりやすいホットラインが出来ると、そういうふうなものを感じさせてもらいました。その後、練習にちょっと呼んでみたんですが、その時もやっぱり長谷川が飯島に対してどんどんパスを出してくれたので、これは面白いなと思って。監督(伊藤彰元監督)も「面白いよ」「やってみようよ」という話になりまして、大きいストライカーを今年は取ろうかなんていう話をしていたんですけど、めちゃくちゃ面白かったので、取りました。

飯島くんには今回長谷川が7得点、(同じく法政大OBの)関口(正大)が2得点してくれたので、2人分合わせて9点取ってくれたら助かるかなと。いつも上がれないクラブですので、9点取ってくれたら助かるかなと思っております。普通二桁と言うんですが、10点取っちゃうとほかのチームがみんな飯島くんを取りに来てしまうので、まず9点ということでよろしくお願いします。皆さんも見ていてください。

石黒登(取材・文)

写真ギャラリー