4年ぶりVの西武台。課題向き合い2冠目指す 高校サッカー選手権戦力分析【西武台】

西武台高校

所在地:埼玉県新座市中野2丁目9-1
URL:http://www.seibudai.ed.jp
今季成績
新人戦:ベスト4
関東予選:ベスト4
インターハイ予選:優勝
S1リーグ:4位(7勝2分3敗)
(※リーグ戦の順位は前半戦終了時点のものです)
主なOB:河合竜二(元札幌ほか)、田畑昭宏(元浦和ほか)、清水慎太郎(水戸)、新井栄聡(金沢)など
監督:守屋保

4年ぶりVの西武台。課題向き合い2冠目指す

今年は支部予選からスタートした中で「巧さ」より「強さ」を追求。新人戦、関東予選で4強入りすると、インターハイ予選では浦和南、正智深谷、武南といった強豪にいずれもPK戦の末に粘り勝って決勝に進出し、聖望学園を下して実に4年ぶりの優勝を飾った。

基本スタイルは4ー3ー3。前線から積極的にプレスをかけていき、奪えばショートカウンターやサイドアタックからFW谷がゴールを陥れる。10番の池田はドリブル突破と展開力に優れるMFで攻撃の起点。機動力の高いダイナモの岩田、アンカーの今田がチームの屋台骨だ。守備では精神面で今季のチームを体現する主将の佐野を中心とした粘り強い守備でゴール前に蓋。またインハイ予選ではPKストッパー高橋の存在もあった。

久々の全国となった沖縄では初戦の2回戦で高知に0ー4で完敗。後半に投入された成長株の2年生MF高嶋が存在感を放ったものの、1対1の部分やそこに伴う「技術」「判断」で後手を踏み、守屋監督は「局面、局面ですべて負けていた。もっとサッカーに必要なものを理解させないといけない」とした。ピッチに立った選手たちにとっても「個」の必要性というのは試合の中で一番感じた部分であろう。選手権に向けてこの課題に立ち向かい、もう一度全国を目指す。

Pick up Player

FW谷直哉(3年)

全国での雪辱を狙うエース

インハイ予選決勝でハットトリックを記録したが、本大会はシュート1本と悔しい結果となった。全国の借りは全国で返すしかない。

基本フォーメーション

石黒登(取材・文)