強い武南復権へ。13年ぶりの頂点でその号砲を鳴らす 高校サッカー選手権戦力分析【武南】

武南高校


所在地:埼玉県蕨市塚越5-10-21
URL:https://www.bunan.ed.jp/highschool/
今季成績
新人戦:ベスト16
関東予選:優勝
インターハイ予選:ベスト4
主なOB:池田太(元浦和)、上野良治(元横浜FM)、室井市衛(元鹿島ほか)、浅利悟(元F東京)、斉藤雅人(元大宮)、金沢浄(元磐田ほか)、紺野和也(F東京)など
監督:内野慎一郎

強い武南復権へ。13年ぶりの頂点でその号砲を鳴らす

今年3月、46年の長きにわたりチームを見守り、最多14度の全国選手権出場、1981年大会では県勢として最後の日本一に導いた大山監督が勇退。ひとつの時代が幕を閉じたのと同時に、昨年度から指揮を執る内野監督体制で新たな歴史をスタートさせた。

関東予選では準決勝で聖望学園を3ー0で退けて本大会切符を獲得すると、決勝では堅守・浦和東を延長戦の末に下し、2012年以来実に7年ぶりに県の頂点に返り咲いた。

今年は伝統のパスサッカーに加え、ドリブルで運べる選手も多い。チームの中心はキープ力が高く、推進力もあるトップ下の青野。1年時に大山前監督に見出されたタレントが鍵を握る。その青野と並ぶインサイドハーフの宇田川、守備的MFの清水からなるトライアングルがいかに近い距離感でプレーできるかがチームの生命線。1トップの大谷は得点にポスト、裏抜けなどをハイレベルにこなすオールラウンダーで、対人に強い宝満、渋谷のCBコンビも固い。さらにスーパーサブには関東予選決勝弾のMF矢地も控える。タレント力では昌平と双璧をなす存在だ。

近年はなかなか結果を残せていなかったが、浦和4校後の埼玉といえばかつては武南だった。想いはひとつ。「強い武南復権へ」。そのためには選手権でタイトルを取り返すしかない。

Pick up Player

MF青野翔太(3年)

名将に見出されたプレーメーカー
抜群のキープに加え、2列目から積極的な仕掛けでゴールを狙う。3度目の選手権予選、狙うのはもちろん頂点だけだ。

基本フォーメーション

石黒登(取材・文)