高校サッカー選手権戦力分析【浦和西・市立浦和・浦和学院・成徳深谷】
浦和西高校
所在地:埼玉県さいたま市浦和区木崎3-1-1
URL:http://www.urawanishi-h.spec.ed.jp
今季成績
新人戦:ー
関東予:-
インターハイ予選:ベスト16
S1リーグ:10位(1勝1分10敗)
(※リーグ戦の順位は前半戦終了時点のものです)
主なOB:鈴木良三、川上信夫(ともに元日本代表)、西野朗(元日本代表監督)
監督:市原雄心
得点を取る力はあり。伝統の粘りが出てくれば……
一昨年の準優勝校は苦しい1年を送っている。リーグ戦でもその状況は変わらないが、12戦(1試合は雷により延期)を終えて無得点に終わった試合は2試合とチャンスを作る力、得点を取る力はある。今後は伝統の粘りとフィニッシュの部分をいかにこだわっていけるか。今夏仏2部アジャクシオの練習に参加した石山のドリブル突破にも注目したい。
PICKUP PLAYER
FW荒井慶太(2年)
昨年のエース森のような存在に
ヘディングやボールキープが武器。昨年コンビを組んだ森喜紀(明治大)のように周りも活かし、自らでも打開できる選手を目指す。
基本フォーメーション
市立浦和高校
所在地:埼玉県さいたま市浦和区元町1-28-17
URL:http://urawashi-h.ed.jp
今季成績
新人戦:ベスト16
関東予選:1回戦
インターハイ予選:1回戦
S1リーグ:9位(2勝1分9敗)
(※リーグ戦の順位は前半戦終了時点のものです)
主なOB:清水秀彦(元日産)、堀之内聖(元浦和ほか)、戸嶋祥郎(新潟)、冨田康平(京都)
監督:大野恭平
最多優勝を誇る伝統校。4月からは大野監督体制に
選手権出場14回は武南と並び最多。4月からはOBで昨年国体チームを全国優勝に導いた大野監督が指揮を執る。今季は初戦で有力校と当たることが多く結果は出ていないが、リーグ戦では昌平に引き分けるなど、着実に力をつけてきた。中盤でゲームを作りつつ、鹿屋のスピードを生かしたいところ。右SBの大森はパンチ力抜群のシュートもある。
PICKUP PLAYER
FW鹿屋覚(3年)
オレンジのスピードスター
一瞬の加速で相手を置き去りにする。今季は春先の怪我でインハイも途中出場だっただけに選手権にかける気持ちは人一倍だろう。
基本フォーメーション
浦和学院高校
所在地:埼玉県さいたま市緑区代山172番地
URL:https://uragaku.ac.jp
今季成績
新人戦:―
関東予選:―
インターハイ予選:2回戦
S1リーグ:6位(4勝2分6敗)
(※リーグ戦の順位は前半戦終了時点のものです)
主なOB:榎本達也(元横浜FMほか)、田中和樹(法政大)
監督:村松 浩
村松監督のもと高まりを見せるポゼッションスタイル
今年から浦和学院はレッズレディースなどを指揮した村松監督を招聘。チームとしての「ベース」を築きながら強化を行なってきた。ディフェンスラインから前線まで足元の技術が高く、ショートパスを繋いでいくポゼッションスタイルは日に日に高まっており、選手権に向けては「自分の力を信じてやり切る」(監督)“個”の部分が出てくれば面白い。
PICKUP PLAYER
MF本田彪(3年)
運動量豊富な技巧派アタッカー
昨年から関わる技巧派アタッカーは最後まで走り切る運動量も自慢だ。得意のキックでシュートに、セットプレーにゴールに迫る。
基本フォーメーション
成徳深谷高校
所在地:埼玉県深谷市宿根559
URL:http://tsfh.jp
今季成績
新人戦:ベスト8
関東予選:ベスト16
インターハイ予選:ベスト16
S1リーグ:5位(7勝1分5敗)
(※リーグ戦の順位は前半戦終了時点のものです)
主なOB:―
空中戦は今年も武器。ジョーカーの切りどころが鍵
昨季2冠の成徳深谷は今年も屈強な戦士たちが揃う。昨年同様粘り強く戦い、高さを生かしたセットプレーで流れを引き寄せたい。そしてやはりFW北原、MF間中の出来という部分になってくるだろう。個でも打開できるジョーカー2人の切りどころが鍵となる。また、先輩たちと同じくクマガヤSCからの流れを汲む1年生FW高橋快も期待の選手だ。
PICKUP PLAYER
FW北原港(3年)
切り札か、スタメンか
果敢な仕掛けからゴールに迫るFW。切り札か、スタメンか。どちらにしても昨年の再現を狙うのであれば「10」の活躍は必須だ。
基本フォーメーション
石黒登(取材・文)