[女子新人戦]「自分が勝たせたい」覚悟を持って単独主将を選択。花咲徳栄MF柾谷雫は決勝“アシスト”&大会10ゴールで頂点に導く

「自分が勝たせる」。そう強い覚悟を持って臨む10番主将が大会を通してチームを力強く牽引した。花咲徳栄MF柾谷雫(2年)は南稜との決勝戦でもゴールに絡むプレー。前半開始1分、前線で浮き球のルーズボールをトラップでコントロールし、相手を抜き去ると左足を振り抜く。
クロス性のボールはキーパーの頭上を越えて逆ポストに当たりゴールとはならず、「正直決めきりたかったんですけど」と苦笑いしたが、こぼれ球からの混戦をFW吉谷地世菜(1年)が押し込んで先制点、そしてこれが決勝ゴールに。主将としてチームを優勝に導く“アシスト”を決めた。
中盤では2年目を迎えたMF米彩寧(2年)とのボランチコンビでゲームをコントロール。「彩寧は競り合いも強いし、ドリブルもできるし、シュートもできる。彩寧が持ったら自分は守るし、逆に自分が持ったら彩寧が守ってくれるので、そういうところでは伸び伸びお互いできたと思います」。早い先制点後は難しい展開を強いられた中で、この2枚は攻守で効いていた印象だ。
今年は主将も務める。花咲徳栄はここ数年、ダブルキャプテン制を敷いていたが、「ダブル主将か1人キャプテンか自分が決まってから選べたんですけど、1人でやってみようって自分で決めました」。その理由について柾谷は「自分がこのチームを勝たせたい。1人で欲張るっていうのは違うけど、2人でやるより、自分が1人でやって、チームを勝たせられた時の嬉しさは大きいと思うので」。もちろん、大変さも十分自覚しているが、あえてその重責を担うことを選んだ。
また、今年も昨年に続き、10番に。「去年は自分じゃなくて、サイドの人が点を決めたり、アシストしたりしていて、自分のゴールは少なかったんですけど、今回の新人戦はほとんどの試合でゴールに絡めたし、決勝は入らなかったですけど、それまでずっとゴールも決めていたので、10番とキャプテンという自覚をしっかり持って、これからも頑張ります」。今大会は初戦の7ゴールを含む、チーム最多の10ゴールをマーク。今年は結果でも、チームを勝たせていく構えだ。
「ここで優勝できたっていうことは、自分たちも頑張れば全国に行けるかもしれない。だけど、ここで調子に乗るんじゃなくて、1回冷静になって、また優勝できるように、浮かれないで頑張ります」。個人としても、よりチームを勝たせられる存在となり、総体予選で埼玉2冠目を狙う。
石黒登(取材・文)


