[新人戦]昌平FW田島鳳人、トップでも出場増やす技巧派FWがクロスから初ハット。弱みと向き合う姿勢が導くブレイクの予感

昌平は例年通り、新人戦はS1リーグを戦うトップサブ、セカンドチームでの出場。その中でもFW田島鳳人(2年)はプレミアリーグを主戦場とするトップチームでもスタメンになるなど、出場機会を増やす有望株だ。浦和学院との準々決勝では公式戦で初のハットトリックを記録した。

15分、FW宇澤弘充(2年)のクロスをエリア内でトラップ。冷静にコントロールして先制点を奪うと、27分にはMF根津優羽(2年)のマイナスのクロスに点で合わせて追加点を奪った。

後半1分には3点目。「目が合って、裏抜けしたところに味方がしっかりパス合わしてくれたので、落ち着いてトラップして、キーパー見て決めたって感じです」。右MF播磨隼佑(1年)から動き出しでボールを引き出すと、2点目に続いて落ち着いて収めて右足で流し込んで見せた。

この日は3点ともクロスからの形。「練習からクロスの形っていうのをよくやっていて、点を取れるところにしっかりと入って、あとは決めきるだけっていう形を連続してできた」。初戦の立教新座戦はノーゴールだっただけに「今日は意識して、3点取れたので良かったです」と喜んだ。

足下の技術と周囲を生かすプレーが特長のアタッカーは、フィニッシュだけでなくドリブルやパスでも好機を創出。一方で「もっと守備の強度だったり、切り替えのところを意識したい。決めきるところももう2場面くらいあったので、そこをしっかり決めきりたい」と課題も挙げた。

芦田徹監督は「新チームに入ってから、とても良い取り組みをしてくれていて、本当に良いコンディションは作れていると思います」とその姿勢を評価する。もともとは攻守にムラがあった中で「自分の強みだけじゃなく、弱みに対しても向き合ってプレーしている。自分を成長させようとする取り組みをやっている子なので、ぜひチャンスを与えたいなというところ」と期待する。

これについて田島も「やっぱり課題を1個1個克服していくことだったり、ストロングを伸ばすことは意識して毎日取り組んでいるところ。自分は守備の強度だったりが足りていないっていうのを自覚しているので、そこは練習から気をつけています」。日頃から常に課題感を持って取り組み。毎週行われる練習試合ではトップのスタートとしても出るなど、存在感を高めている。

1年生の頃はボランチやSB、SHでプレーしていた中で今年はFWや前目での起用が濃厚だ。「初めてのポジションで不安もあったんですけど、自分はトラップの剥がしが得意なので、そこは生きていると思います」。好きな選手には海外だとフロリアン・ヴィルツや、国内だと森田晃樹や乾貴士を挙げ、「やっぱり乾選手はトラップだったり、相手の逆を突くのがうまい。プレー集だったりをよく見ているので、イメージしながらやっています」と成長へのヒントを吸収する。

ちなみに兄の魁人さんも同じくFC LAVIDA、昌平の出身で、選手権では小見洋太や須藤直輝らとともに全国8強を経験。この日も応援に来てくれていたという兄は「見に来てくれた時とかは、守備のやっぱり強度だったり、自分の課題について結構アドバイスしてくれたり、あとはゴールの意識だったり、良いところを混ぜながら結構アドバイスをくれます」と刺激をもらう存在だ。

「自分的にはこの大会で一番、得点王を狙っていて、プラス守備だったり、ボール運びだったり、味方を使うっていうところも意識しながらやっていきたいです」。現在3ゴールでチーム内得点王のFWは準決勝以降もゴールを量産しながら、今大会でも課題感を持ってチャレンジする。

石黒登(取材・文)