[新人戦]昨年は選手権メンバーから外れ涙。スタメン奪取を目指す武南の1年生MF沖田陽が結果でアピール

スタメン奪取を目指す1年生アタッカーが結果を残した。武南は1回戦の春日部戦で3人の1年生をスタートで起用。2列目の右や中央プレーしたMF沖田陽も結果を残し、アピールした。
「自分は試合前からまずはゴールっていうのを意識して、そこから逆算してドリブルしたり、パスしたり、動き出したりとか、いろいろなことを頭で考えながらプレーしていました」(沖田)
前半6分には早くもゴールへの意識が実を結ぶ。MF小山一絆(2年)がボールを持つと「小山くんはロングキックがうまい。しっかり中に入って、あとは決めるだけみたいなところを意識しました」。ゴール前に入ったボールをヘディングで捉え、今季公式戦チーム初ゴールを奪った。
33分には右サイドでボールを持つと、仕掛けからのクロスでFW渡邉柊羽(1年)のゴールをお膳立て。37分のミドルシュートはクロスバーに弾かれたが、7-0で迎えた後半31分にはゴール右斜めからダイレクトでコースに流し込むなど、この日は2ゴール1アシストを記録した。
「新チームになって、スタメンを取りたいっていう気持ちはあったんですけど、なかなか厳しくて。でも自分が途中から出たりしたら絶対に決めてやる、っていう強い気持ちがこの結果に繋がったのかなと思います」。波崎ユースカップはセカンドチーム、NEW BALANCE CUPは体調不良で不在と、思うように結果を残せていなかったが、与えられたチャンスを結びつけてみせた。
昨年はトップチームで活動していた中で、最後の最後で選手権メンバー入りできなかった。「去年はずっとトップチームにいた中で、怪我とか、自分のプレーが出せなくて。選手権も入るかなと思っていたけど、心のどこかでやっぱり入れないとか、いろいろメンタル的にも結構弱くなってしまったり、自分に甘くなってしまったりとか、そういうのがあって外れたのかなと思います」。メンバー落選後は1人号泣。クラス担任も務める古市元喜コーチは「そういうサッカー熱もあるやつ。だからオキハルは俺も期待しているし、意識も高いかなと思います」と期待する。
2学年上の兄、拓は昨年、聖望学園の中心選手としてプレー。兄も得点感覚に優れるアタッカーだったが、弟も「ドリブルとゴールに迫るプレーが特徴かなと思います」と話すように得点の近くでプレーできる選手。また、昨年は守備や運動量が課題だった中で「自分も運動量を伸ばしたいとか、守備を前から強くいきたいとか、そういうのを意識して新チームでやっていて、それがこの試合とかも最近できているかなと思っています」と、少しずつ成長できている実感もある。
沖田は「自分がスタメンじゃなくても、途中から出たらやっぱりスタメンの選手と変わらないくらいか、それ以上のプレーをして、点を決めて勝ちたいと思います」と意気込み。最後の最後で落選した昨年の悔しさを糧に、今年はスタメン奪取を目指し、出た試合で結果を残し続ける。
石黒登(取材・文)


