[選手権]4発快勝スタートの昌平。川崎内定MF長璃喜はいきなり2得点「勝利に貢献するプレーをしたい」

昌平は初戦ととなった2回戦の高知戦で4-0快勝スタート。今大会で最注目タレントのひとりに挙げられている川崎内定MF長璃喜(3年)がいきなり2ゴールを奪って会場を沸かせた。
進路が注目されていたドリブラーは、12月15日に川崎フロンターレに内定。加入記者会見で向島建スカウトは「本当にスピードがあり、ドリブル突破力、そして最後に決める力のある選手。20数年やっていて、なかなか高校生でこのレベルは久しぶり」と最大級の賛辞を送っていた。
追加点となった自身1点目はスピード、突破力、決める力という長のストロングが出た形。17分、湘南内定の10番MF山口豪太(3年)のパスに抜け出すと「ちょっと(パスが)長いなと思ったんですけど、キーパーがあまり出てこなかったので、特に考えず“感覚”でやった感じです」。
一瞬の加速でキーパーを置き去りにすると、冷静に切り返し右足シュートでゴールに突き刺す。さらに3-0で迎えた50分にはゴール前の混戦でシュート。さらにFW立野京弥(1年)のシュートのこぼれを「思い切り振り抜きました」。今度は逆足の左で打ち抜き、ネットを揺らした。
今シーズンは10月3日の練習中に人口芝に足を取られて左足首を負傷。県予選はフルコンディションでは臨めなかった中で、限られた時間でも結果を残し、武南とのファイナルでは後半ATにドリブル突破から決勝ゴールを奪った。「前泊してちょっと身体が重いっていうのもあったんですけど、だんだんと戻ってはきています」とコンディションも少しずつだが、上向いている。
今大会はFC LAVIDAからの盟友・山口とともにJリーグクラブ内定のWエースとして注目を集める立場。「注目されることは個人的にはあまり好きじゃないんですけど…」とした長だが、「期待されている中で結果を出せたっていうことは、次の試合にも自信に繋がりました」と話す。
前回出場した2年前の選手権では、途中出場から2回戦の米子北戦、3回戦の大津戦では劇的同点ゴールを奪うなど、ルーキーながら3ゴール。そのゴール数にあと1得点と迫るが、「毎試合得点は意識していますけど、勝利に貢献するプレーをしたいです」と最優先はチームの勝利だ。
県予選では「このチームで1試合でも多く」と繰り返してきたが、その想いは変わらない。「負けたら引退なので。このメンバーで1試合でも多くプレーをしたいので、1試合1試合大切にして勝ちにこだわりたいです」と仲間たちとの最後のプレーを楽しみながら、1つずつ勝ち上がる。
石黒登(取材・文)


