[プリンス関東2部参入戦]得点の取れるSBが参入戦初勝利をもたらすヘディング弾。成徳深谷DF菅井陽斗は決定戦へ「ここを逃すわけにはいかない」

成徳深谷の得点の取れるSBがチームにプリンス参入戦初勝利をもたらした。菅井陽斗(3年)は35分、DF山谷康太朗(3年)の右サイドからのロングスローをFW頓宮琥太郎(3年)が競ったボールに反応。ゴール前に入り込むと身体を捻りながらヘディングでネットを揺らした。

得点シーンは準備してきた形だったという。「自分はあそこで頓宮が競れなかったのをもう一個競るっていう役割。(ヘディングは)低めで、ニアが空いていたのでちょっと捻って狙ってみました」。シュートはGKの手を弾きながらゴールイン。このゴールが結果的に決勝弾となった。

「成徳史上初めての昇格戦で、その初戦で先制点っていうのは大事な役割だと思うので,でかいゴールだったと思います」と菅井。U-15年代で所属した1FC川越水上公園ではSHやトップ下などを務めており、「得点感覚だったり、能力はあると思います」。今季は関東本大会、選手権予選、リーグ戦でゴールをゲット。この舞台でも力むことなく臨み、得点という持ち味を発揮した。

また、守備ではスピードのある同サイドの相手アタッカーにしっかりとついていきながら、ロングボールを跳ね返し、味方CBが勝てなかった時のこぼれ球をきっちりとカバーしてクリアすることを徹底。「ちゃんと対策通りいけたと思います」とディフェンス面でもチームに貢献した。

目標とするプリンスリーグ関東2部昇格まであと1勝。22日の決定戦ではFC町田ゼルビアユースと対戦する。菅井は「ここを逃すわけにはいかない。相手はJ下部なんですけど、自分たちのサッカーを貫いて、怯まずにやっていきたいです」と意気込みを語った。まずは成徳深谷でやってきた守備の部分を徹底しつつ、「決めます」と高校年代ラストゲームでもゴールを誓った。

石黒登(取材・文)