[越谷南ロータリー杯]越谷千間台中の双子コンビが躍動。弟MF坂本アルノルドは課題の仕掛けからのシュートを含む1G2A
越谷千間台中は決勝で双子コンビが大暴れ。県トレ選出の兄・FW坂本アルフレッドが2点を奪うと、弟のMF坂本アルノルド(2年)も1ゴール2アシストと躍動し、逆転勝利に貢献した。
「自分はいつも仕掛けることを考えている」というアルノルドは1-1の後半10分、左サイドでこぼれ球を拾うと果敢に仕掛け。ダブルタッチで相手を交わすと「仕掛けからのシュートが遅くて、それが課題だった。ドリブルで仕掛けて、すぐにシュートコースが見えたので打ちました」と右足を鋭くスイング。練習を積んできた仕掛けからのシュートで貴重な勝ち越し弾を決めた。
また、後半4分、22分にはいずれも右CKから兄アルフレッドのヘディング弾をアシスト。「練習でもカーブをかけてターゲットを狙っていた。そのターゲットにした選手が決められたので良かったです」。この日はセットプレー2発に自らのゴールと3ゴールに絡み逆転優勝に導いた。
最前線の兄アルフレッドは力強さやスピードが持ち味だが、アルノルドも違った特徴でチームのアタックを引っ張れる選手。特にドリブルには自信を持っている。「ずっとSHをやっていて、自分の強みはボールを持ってからの仕掛け。ドリブルで仕掛けてシュートだったり、パスとかキックとかは自分の強みだと思っているので、これからも強みを出していきたいと思います」と話す。
主力のひとりとして臨んだ夏の学校総体では、3回戦で新人戦覇者・聖望学園に0-1で惜敗。「自分たちも仕掛けられるところがあった」という中で自身もシュートシーンで決めきれず、「その日からもっと上のレベルに行かなきゃダメと思った」と逆足にもさらに磨きをかけた。そして迎える自分たちの代。「新人戦で県優勝して、学総も県優勝して関東大会に出て、関東大会でも良い結果を残して全国に行きたい」。アルノルドは兄アルフレッドとともに全国を目指す。
石黒登(取材・文)