<寄稿>GKたちによる、GKたちのための学び舎。~新しいGKアカデミーのカタチがここに~
埼玉県の北部に位置する熊谷市。過去に国内観測史上最高気温を記録したことから、”暑い街”として知られている熊谷市だが、そんな熊谷市にはGKたちにとっても”アツい”場所がある。
それは、「立正大学GKアカデミー」だ。
「立正大学GKアカデミー」とは、関東大学サッカーリーグに所属する立正大学サッカー部が運営、指導するGK専門のアカデミーである。小中学生を対象としたGKアカデミーとなっており、熊谷市・東松山市近隣のGKたちはもちろんのこと、評判を聞きつけ県外から通うGKたちも多くいる。
そんな立正大学GKアカデミーの魅力に迫っていく。
日本トップクラスのGKコーチたちからの指導
立正大学GKアカデミーの一番の魅力としては、GKコーチ陣のレベルの高さが挙げられるだろう。メインコーチを務める伊藤竜一氏は、日本サッカー協会公認GK-A級コーチのライセンスを有し、Jリーグのトップチームでの指導経験もある経験豊富なGKコーチだ。前任の松本浩幸氏(現いわきFC・GKコーチ)も日本サッカー協会公認GK-A級コーチのライセンスを有していた。そして、アシスタントコーチには立正大学サッカー部の現役GKたちが名を連ねている。
日本トップクラスのGKコーチと、大学トップクラスの現役GKたちから、GKの指導を受けられる環境は、全国的に見ても非常に少ないだろう。

現役GKたちのプレーを、アカデミー生たちは夢中になって見ていた。
GKの指導において、GKの知識が豊富なことや、洗練されたトレーニングメニューなど、重要な要素は色々あるが、その中でもかなり重要視されているのが、“デモンストレーション”だ。
GKのテクニックや個人戦術などは、専門性が高いため、言葉だけの説明だとイメージしにくいことが多い。小中学生の場合は特に難しいだろう。
立正大学GKアカデミーでは、現役GKたちがアシスタントコーチとして在籍していることで、質の高いデモンストレーションによる指導を可能としている。
小中学生たちと年齢の近いお兄ちゃん的存在のGKコーチたちによる迫力のある正確無比なデモンストレーションは、アカデミー生たちにとって憧れであり、もっとGKが上手になりたいという想いに火をつけているはずだ。
実績も経験も豊富な伊藤竜一氏と、今なお選手としてGKを極め続ける立正大学サッカー部現役GKたちによる指導は、未来あるGKたちにとって有意義なものであることは言うまでもないだろう。
一流に触れることができるGKイベント
立正大学GKアカデミーでは、定期的にGKのイベントを開催している。現役Jリーガーや元プロ選手、立正大学のOB選手と立正大学GKアカデミーがコラボして行われるイベントだ。
過去には、朴一圭選手(現横浜F・マリノス所属)とのイベントや、立正大学卒の元プロサッカー選手である深谷圭佑選手とのイベントが開催された。
直近では、2024年12月に、笠原昂史選手(現RB大宮アルディージャ所属)、富居大樹選手(元湘南ベルマーレ所属)、深谷圭佑選手、鈴木颯人選手(立正大学GKアカデミー初代コーチ)によるGKイベントが開催された。

豪華な顔ぶれでイベントが開催された。参加した子どもたちも充実した内容のイベントに大満足だった。
イベントの内容としては、立正大学GKアカデミーのGKコーチたちとゲストの選手たちと一緒にトレーニングを行い、その後、質問コーナーやサイン&写真撮影、サイン色紙を全員にプレゼントなど、コンテンツ盛りだくさんのイベントとなっている。
参加したアカデミー生たちからは、こんな声が挙がっている。
「選手の人数に対してコーチの人数がたくさんいてくれて、手厚く最後まで指導してくれるのが嬉しい。」
「大学生コーチたちの熱意がすごく伝わってくるので、技術的なところだけでなくメンタル面でも成長できた。」
「プロの選手と一緒にプレーしたり、直接話をする機会はめったにないので、良い時間になった。」
「基礎の技術が大切ということを学べた。」
「プロの選手から、コーチングを教えてもらえて嬉しかったし、勉強になった。」
「立正大学からプロを目指したいと思った。」
立正大学GKアカデミーだからこそ開催できるGKイベント。次回の開催は未定だが、情報を見逃さないように、ぜひチェックしてほしい。
基礎を大切に、GKたちを育てていく
最後に、立正大学GKアカデミーのメインコーチである伊藤竜一氏が、GKを指導する上で大切にしていることについて話してくれた。
「一番大切なのは、基礎のところです。当たり前かもしれませんが、その当たり前のことができるGKがトップカテゴリーでも活躍すると思います。これまで見てきたGKたちもそうでした。基礎基本のところを徹底しているので、周りからしたら見ていてもあまり面白くないかもしれません(笑)。ただ、大切なところは絶対にブレたくないので、育成年代のGKたちにも、基礎の大切さはきちんと伝えていきたいですね。」
これまで、Jリーグのトップチームや高校年代のトップレベルのGKたちを指導してきた伊藤氏が語る基礎・基本の重要性は、非常に説得力があった。
小中学生の年代から、基礎の部分をしっかりと身につけることができたなら、カテゴリーが上がってもGKを楽しむことができるだろう。
現在、小学生、中学生ともに、数名ほど定員に空きがあるそうだ。
日本屈指のGKアカデミーといっても過言ではない「立正大学GKアカデミー」に一度足を運んでみてほしい。GKとして成長したい、もっと上手くなりたい。そんな想いを持ったGKたちにとって最高の環境がそこにあるはずだ。
取材・文:佐藤和希 / 写真:立正大学GKアカデミー
立正大学GKアカデミー詳細
【スケジュール】
金曜日 19:50~21:10 [月4回]
【会場】
立正大学サッカーグラウンド(埼玉県熊谷市万吉1700)
【対象】
小学4年生~中学3年生
【定員】
小学生20名