[関東大会]成徳深谷FW頓宮琥太郎、188cmのハイタワーが起用に応え2試合連続ゴール!「今年は自分が取れるように」レギュラー奪取にも意欲

188cmのハイタワーが自信を深める2試合連続のゴール。成徳深谷は前半41分、MF白川成夢(3年)のクロスにFW頓宮琥太郎(3年)がニアサイドに飛び込んでゴールをこじ開けた。

頓宮は2回戦の狭山ヶ丘戦でもスタメンで起用され、セットプレーから頭で貴重な同点弾を記録。「今日も自分のゴールで勝たせたい気持ちがあった」というFWが前半終盤に試合を動かす。

「左サイドで崩せる時間が多かったので、そこからクロスが上がってくることを信じていた」「相手の背後から構えて、白川の顔が上がったので、「来る」と思った」。左サイドで白川が持つと、アイコンタクトでニアサイドに飛び込み、左足ダイレクトで決めて先制ゴールをもたらした。

起用に応える形で2試合連続のゴール。「自分としては公式戦で決めるっていうことはあまりこれまでなかったので、次の準決勝も自分のゴールで勝ちたいと思います」と3戦連弾を誓った。

また、188cmの長身FWはその高さでも存在感。前半21分には左CKからファーサイドで頭1つ2つ抜ける打点の高いヘッドでゴールに迫り、後半4分にもやはりCKから高いヘディングで叩きつけ、チャンスに繋げた。本人としても「ヘディングは触れるので」と空中戦では絶対の自信も。「あとはコーナーで決めきりたいです」と最後ゴールに結びつけるところにもこだわる。

もともと高校2年まではディフェンスの選手。FWは「あんまりやったことのないポジションだった」というが、昨年9月のS1リーグ後期・聖望学園戦で最前線で起用されるとその試合でゴールをマーク。そこからはFWで継続的にプレーしている。為谷洋介監督も「良いクロスさえ入れば頭で押し込めるから、そういう意味じゃうちの特徴に合っているかなと思います」と話す。

高さはもちろん、収めるプレーや守備意識が持ち味の頓宮は、高校2年次にインターハイ、選手権予選で埼玉2位を記録し「自分も何回かトレーニングを一緒にやったことがあるんですけど、FWとしての目標」と話す2個上の平井心瑛のようにチームを勝たせるFWを目指している。

昨年は関根大和、川上稜介(ともに3年)が務めた中で「割と前の選手の競争が激しくなってきた」と指揮官も言うようにFWは激戦区ポジション。その中で頓宮は「去年は関根、川上がずっと出ていたので、今年は自分が取れるように、またトレーニングから意識してやっていきたいです」。練習から意識高く取り組みつつ、出た試合でしっかり結果を残し、レギュラーを掴み取る。

石黒登(取材・文)