[浦和カップ]中盤の“回収屋”がボール奪取、繋ぐプレー。市立浦和MF小山拓「そこは自信を持ってやっていきたい」

第44回さいたま市招待高校サッカーフェスティバル「浦和カップ」は3月31日に閉幕。大会後には優秀選手が発表され、3位となった市立浦和からはMF小山拓(新2年)が選ばれた。

小山は大野恭平監督も今年のキーマンに推す選手のひとりだ。今大会前までは「自分のミスが失点に繋がったりして、調子が悪かった」と話すが、「まずは強く行くところがしっかりと行けて、そこからパスとかもうまく繋げたので、良かったかなと思います」と攻守で原動力となった。

指揮官も“回収屋”と話すようにボール奪取が特徴で「そこはやっぱり自信を持ってやっていきたいと思います」という小山は、今大会も大切にしているという「気持ち」の部分や持ち味のひとつである球際の強さを見せボールを回収。また、「トラップやターンは結構練習しています」と話す技術で回収したボールを相手に奪わせず、味方につけて、チームのアタックに繋げていた。

攻守で効いたプレーを見せていたボランチは優秀選手にも選出。一方で、「ロスト0を目指しているから、そこはしっかりやりながら達成できるようにしたいと思います」と反省も口に。「好きな選手とかはいないんですけど、感情を出している選手とかは好きです」と言い、「そこもやっていかないと」と新2年になり、中核となった今季はより責任感を持って試合に臨んでいる。

今年はS2リーグからのスタートとなるが、「S1じゃないといけないって、地域の人とかも思っていると思うので。古豪じゃなくて、しっかり強くできるようにしたい」と1年でのS1復帰に向け意気込み。4月の第3週からは関東予選も始まるが、「この大会は結構良い感じで行けたので、このまま勝ち進んで関東に行けるようにしたい」と好調を繋げ、トーナメントでも勝ち進む。

石黒登(取材・文)