[浦和カップ]浦和ユースの新1年MF和田武士が逆足でスーパーゴール! JY時代の恩師の言葉「楽しむ」信条のMFは1年目から「自分がチームを動かせるような選手に」
期待のルーキーがスーパーゴールを奪った。前半11分、浦和レッズユースMF和田武士(新1年)は前線でボールを受けると左足を一閃。低く鋭いシュートでチームに先制点をもたらした。
決勝の富士市立戦はMF和田直哉(新3年)とボランチでコンビを組んでいた中で「守備の時に最初は横の関係だったんですけど、話していて、彼が2人見られるみたいな感じだったので、僕が一個前に出させてもらって」とピッチ内で話し合い、やや前目のポジションを取っていた。
すると直後、和田直のボールカットからパスを受けた和田武は「昨日はゴール前でボールを持って、アシストにはなったんですけど、パスを選択したことがあったので、今日は振ろうかなと思ってもう迷わずに振りました」と左足を強振し、パワフルなショットをゴール右隅に突き刺した。
シュートを決めた和田自身もびっくりしたというゴラッソ。「正直シュートは全然得意じゃなくて、ほぼ入らないんですよ」と笑ったが、キーパーの反応も許さないスーパーゴールだった。しかも、シュートは利き足とは逆の左足。そしてそれを新高1の選手が決めたのだから恐れ入る。
昨年はU-15日本代表にも選出され、クロアチアやフランスなど海外遠征も参加。「自分が取れると思っても取れなかったり、身体を入れきれなかったり、そういう身体能力もそうですけど、やっぱり頭の部分でも予測を早くしないと。海外の選手は身体能力が高い分、寄せるのも早いですし、常に頭を回しておいて、多くの選手と繋がってプレーすることを意識しています」と話す。
和田がプレーをする上で大事にしているのは「楽しむ」ことだ。それは浦和レッズジュニアユース時代の恩師である金生谷仁監督(現FC琉球コーチ)からずっと言われ続けた言葉でもある。
「ずっと監督から「楽しめ」って言われていて。自分で楽しんでいる時は一番生き生きとしているし、だからもうとりあえず自分の中では楽しむことを意識して、楽しむことができたら自分のプレーの幅もどんどん広がっていくかなっていう感じで、まず楽しむことを意識しています」
昨年は高円宮杯U-15で日本一を経験。和田も主軸として栄冠に貢献したが、「自分的に全然納得いってなくて。自分のプレーも何もできなかったし、楽しみきれなかった。不完全燃焼で終わった感じ」。もっと攻守でボールに関わることやゴールに向かうプレーが少なかったと話し、「いままでできていたことが大会になってできなかったなという印象」と課題も。「ボールを受けてたらやっぱり楽しいじゃないですか。自分が楽しむためにもどんどん受けていきたい」と語る。
三兄弟の末っ子で長男は西武台でプレーし、次男の哲平(流通経済大1年)は昨年度、流通経済大柏で選手権準優勝。今冬は流経柏の試合を全試合現地で観戦し「次男が選手権で国立に立っているところとかを見たら、やっぱりいいなとは思いましたね」と、ここでも大きな刺激をもらった。
今年からはついに高校年代に。「攻守においてどんどんボールを触る、怖い選手になりたいです」という和田は「まずは守備の強度は圧倒的にまだ全然足りないと思うし、プレミアでやるってなったらこの強度じゃ簡単に潰されて、怪我しちゃうと思うので、もっと強度を高くしていきたいですし、そのためにも食事だったり、そういったところにも目を向けていきたいです」と話す。
代表でともにプレーしたFW髙木瑛人やMF小笠原央(鹿島アントラーズユース)、MF里見汰福(ヴィッセル神戸U-18)、MF北原槙(FC東京U-18)は中学3年生からプレミアリーグでプレー。「やっぱり話も入ってくるし、刺激にもなっているので、やっぱりそういう選手みたいに、みんなが中3とか、こいつの分までカバーしようとかじゃなくて、もう普通にそのチームの一員として自分がチームを作るっていうか、チームを動かせるような選手になっていきたいです」。「楽しむ」ことが信条のMFはさまざまなことに刺激を受けながら1年目からの活躍を誓った。
石黒登(取材・文)