[さいたま市冬季大会]「自分で試合を決めに行く」選手に、南浦和中FW関塚遼は大会7得点でV貢献!

「自分で試合を決めに行く」選手になる。南浦和中の10番FW関塚遼(2年)主将はさいたま市冬季大会全4試合でゴールをマーク。大会を通して7得点を記録し、チームを優勝に導いた。

今大会は初戦となった2回戦の植竹中戦は1点にとどまったが、準々決勝の春野中戦ではチームが6-0大勝を飾る中で4得点と大暴れ。準々決勝と同日に行われた準決勝の日進中戦でも自身3試合連続弾となる1点を奪ったほか、チームの3得点すべてに関わる活躍を見せていた。

決勝は尾間木中と対戦した中で前半はなかなか良い形を作ることができず。関塚も「シュートの本数が相手よりも全然少なかった」と話す。それでも「自分たちは運動量とかそういうところを武器にしているので、そういった特徴が出せたかなと思います」という後半に相手を呑み込んだ。

2分、中盤でボールを持つと、MF藤井真暉(2年)のランニングに合わせてスルーパスを通し、これが先制点に繋がった。その後も持ち味の仕掛けからゴールに迫るプレー。25分にはゴール前の混戦でボールを奪い返すと、相手DFが1人2人と足を出してきた中で強さを見せてキープ。そこから身体を捻りながら左足で突き刺し、勝利を大きく手繰り寄せる2点目を決めた。

ゴール後には大きく咆哮。「2点目が決まって、どんどん勝利が近くなっていって、去年はこの決勝で負けている分、今年はここで勝ちたかった」。昨年の埼玉栄戦もスタメンで出場していた中、個人としても悔しい想いを抱えていたエースの1ゴール1アシストで南浦和中が勝利した。

今大会は全試合でゴールを重ね、大会7得点。「自分がチームのキャプテンとして、チームをたくさん勝たせていくために、たくさん点を取って試合を決めなきゃいけないっていう、キャプテンとしての責任だったり、そういったところは今大会はうまく出せたのかなと思います」と話す。

昨秋の新人大会は準決勝までに7得点。しかし、決勝の聖望学園中戦では相手10番が結果を残す中でノーゴールに終わった。「相手の10番もすごくうまかったので、同じ10番同士、そこは負けられないなと思います」と語る関塚は「自分で試合を決めに行くっていう、どんどん積極的にシュートを打って、そういうところをいま頑張っています」とよりゴールへの意識を高めている。

同決勝は悪い流れをピッチ内で修正できなかっただけに、チームを落ち着かせる声や相手の枚数がかかった時のボールを失わない技術、キープ力向上を課題に挙げる関塚は「自分たちが目標にしている全国ベスト8まで行けるように、これからたくさん練習して頑張っていきたいと思います」と意気込み。県リーグで揉まれながら、より決定的な選手になってチームを勝利に導く。

石黒登(取材・文)