プレミアのレベルを体感できた経験を生かす。正智深谷の2年生FW坂井直人「来年は攻撃は全部自分が中心でやっていきたい」
この経験を繋げる。東福岡戦に途中出場した正智深谷FW坂井直人(2年)は「全国で結果を残すことは簡単じゃないなって思ったし、まだ全然力が足りないなって実感しました」と話した。
「もうやっぱり東福岡は、強度の部分だったり、スピードの部分だったりが違った」。後半21分からピッチに立った坂井は一旦預けてからの動き直しなどを大切にしていこうとしていたというが、「預けた後も相手は2度追いしてきていたので、やっぱりなかなかボールが来なかった」。
また、「競り合いの部分でも、いままでちょっとぐらい大きい相手とか、自分より大きい相手でも競り合いとか、勝っている場面も多かったので、でかい相手でもやってやるって思っていたんですけど、全然ただでかいだけじゃなくて、能力のところも高いなって感じました」と語った。
試合後には涙。「自分は1年生からずっとこの代でやってきて、自分の代よりもこの一個上の、今年のみんなとずっとやってきたので、その人たちと1試合でも長く試合をすることが目標だった。サッカー外の部分でもずっと可愛がってくれて、みんな仲良く、自分と同じだって思うぐらいずっと一緒にいて、仲良くさせてもらったので、そこは悔しいし、悲しいし、いろいろな気持ちがあります」。だからこそもっと一緒にいたかったし、もっと一緒にボールを蹴りたかった。
「まだまだ足りないなっていうのを実感した。あと1年間あるので、そこをしっかり鍛え直して、来年これを超えられるように頑張りたい」「来年はやっぱり自分たちの代になるので、自分のやりたいプレーだったり、チームとしてやりたいことを自分中心にやって、攻撃は全部自分が中心でやっていきたいなって思っています」。この経験を糧に大きく成長し、新チームに繋げていく。
石黒登(取材・文)