「そろそろ点が取りたかった」 昌平MF三浦悠代が県決勝以来44日ぶりの公式戦ゴール含む1G1A
「そろそろ点が取りたかった」。MF三浦悠代(3年)の久々のゴールが昌平を8強に導いた。
玉田圭司監督も「あいつは賢いですね。何が危険なのかっていうのを1番察知できるの彼です」と話す三浦は、県予選で初戦の2回戦から決勝まで全試合でゴールを決めるなど、FW鄭志錫(3年)と並ぶチームトップの5得点を叩き出し、2大会ぶりの夏の全国切符に大きく貢献した。
しかし、県予選明けのプレミアではそれまで4得点を量産していた中で3試合無得点。今大会も1回戦、2回戦と多くのゴールに迫る場面を作っていたが、まだネットは揺らせていなかった。
「インターハイの県予選が明けてから、チャンスがあるのに入らないみたいなのが多くて…。プレミアの試合でも、なんかもう入らないのが普通になったっていうのもおかしいですけど、入ったらラッキーぐらいな感じで、最近はなんか開き直っちゃっている感じもあったので」(三浦)
それでも3回戦の福岡大若葉戦では前半25分、「湊斗が運んだら自分が空くっていうのはいつもそうなので」と語り、信頼するMF大谷湊斗(3年)主将とのホットラインにタイミング良く抜け出し、しっかりとゴールに流し込んで先制点。公式戦でのゴールは県決勝以来、実に44日ぶりだっただけに「本当に取れて良かったです。ホッとしてます」と自然と笑みがこぼれた。
さらに追加点にも絡む。1-0で迎えた後半28分、MF本田健晋(3年)からボールを預かると、「もう真ん中でもらったらあそこに入れるっていうのは試合通してずっとそうだったので。前には毎回チソがいますし、健晋も良いところにいてくれたのが見えたので出した」。今度は自分が相手を引きつけて本田のゴールをお膳立て。この日はチームの全2ゴールに絡む活躍だった。
ゴールへの感覚も取り戻し、いざ2大会ぶりの4強をかけた準々決勝へ。「良いところで受けて運ぶなり、ラストパス、シュートだったり…。チームの結果も大事ですけど、自分の結果にもこだわっていきたい。1点取れて、もうシュートが入らないっていうのもちょっとは吹っ切れた部分もあると思うので、より貪欲にゴールに迫っていけたらなと思います」と意気込みを語った。
石黒登(取材・文)