大宮U18 MF登丸楓吾(新1年)「得意じゃなかった」カーブシュートでゴラッソ&MVPに【浦和カップ】

今春からユースに加わる期待の新星が、41回目を迎えた浦和カップの歴史にその名を刻んだ。

大会最優秀選手に選ばれた大宮アルディージャU18のMF登丸楓吾(新1年)は「まだ3年生たちともなかなか一緒に練習する機会がなかったんですけど、その中でみんなと一緒にやれて、サッカーも楽しく、一生懸命頑張ることが出来ました」と笑顔で3日間の戦いを振り返った。

今大会は新1年生にとっては最初のアピールの場。その中で「自分的には点を取って、プレミアリーグのベンチ入りを目指して頑張っていました」という登丸はファイナルの舞台で魅せる。

1-0で迎えた後半7分、MF菊浪涼生(新1年)の縦パスをエリア前で受けた背番号7は右にずらしながら相手DFを外し、右足でこすり上げるように振り抜く。するとシュートは綺麗な弧を描きながらネットに吸い込まれるゴラッソ。大宮に勝ちを引き寄せる2点目が決まった。

「正直カーブシュートは得意じゃなかったんです」と明かすが、「打てて自信がついたというか、得意になれたかなと思います」と今後に繋がる一発に。今大会は予選リーグを含め2ゴールを記録。準決勝、決勝とフル出場するなど、多くの出場機会が与えられる中で「相手もタフで大変な試合も多かったんですけど、結果を残せたので結構出来たと思います」と自信を深めたようだ。

ジュニア時代は上尾朝日FCでプレー。中学年代から大宮の門を叩いた。「ドリブルで仕掛けてクロスでアシストしたり自分で点を取れる。あとは相手との駆け引きで裏を取るのが得意です」。参考にしているのはジェイドン・サンチョやセルジュ・ニャブリといったアタッカーたちだ。

「これからもっと個を強くしていくのもそうですけど、チームの味方とも連動して、みんなで勝ちを目指していきたいです」。まずはベンチ入りを目指しつつ、プレミアリーグデビューを狙う。

石黒登(取材・文)