「自分の良さを出してその上で選ばれたい」須藤直輝が高校選抜として「NEXT GENERATION MATCH」に挑む

日本高校サッカー選抜は14日、専修大学との練習試合(25分×4本)を行った。1年生として唯一メンバー入りしている昌平高校の須藤直輝は2、3、4本目にフル出場。4ー3ー3の右シャドーでプレーした3本目には積極的な抜け出しでシュートも記録した。東松山出身のバスケス・バイロンは所属先のいわきFCのハワイ合宿から帰国したばかりということもあり、1本目のみの出場。なお試合は2本目と3本目に失点し、0ー2で敗れた。高校選抜は15日に流通経済大学と練習試合、16日にU-18Jリーグ選抜との「NEXT GENERATION MATCH」に挑む。

「自分の良さを出してその上で選ばれたい」須藤直輝

―今日の手応えは?

相手が足元の技術が高くて、全体的にプレスで嵌められていなかったので、その中でどうやるかというのが課題だったんですけど、あまりうまくいかなくて、最後までそんなに手応えはあんまりなかったです。良い裏の抜け出しからシュートとか、良い場面はあったんですけど、悪い場面もあったので、そこは改善しなきゃいけないなと思います。

―今日は3つのポジションでプレーした。2本目は4ー3ー3のボランチでの出場

これまでやったことのないポジションで不安はあったんですけど、仲間の声とかをしっかりと聞いて、そこは自分でいろいろ考えながらできたので良かったです。全然できないことばかりだったんですけど、徐々に最後の方になって掴み始めたというか、わかったので。

―3本目は左シャドー

あの時はシャドーでもっとトップに関わったり、ボールを簡単に受けられる位置にいかなきゃいけなかったんですけど、そこがあまりうまくできなくて、ボールに関わる回数も少なかった。あとはボールロストが少し多かったので、3本目はそんなに良くはなかったかなと思います。やっぱりシャドーがボールを受けないと前進できない。シャドーのところにしっかりボールを入れる、受けるっていうところができなかったので、チーム全体でちょっとそこで止まってしまったというか、出し手側がちょっと困る状況が増えていたかなと思います。

―そういった中で右シャドーで出場した4本目は裏への抜け出しであったり特徴を見せた

4本目は3本目で出た課題を考えて、相手が前からプレッシャーをかけにきたので、やっぱり裏を積極的に取りに行かなきゃと思って、ディフェンスラインにも声をかけて裏を見てくれと言って、裏に自分が抜け出してそこからゴールに迫れたし、自分がシャドーでギャップでもらって前に進んでサイドに展開する場面などが増えたので良かったかなと思います。

―合宿自体は今回が2度目。自分の個性はアピールできている?

今回はあまり自分が出せていないので、そこはちょっとまだ不完全という感じはあります。

―こういう高いレベルでやっていると、自分のできるところと足りないところが見えてくる

今日は特に大学生相手にどう戦うかっていうのを意識して、やっぱり潰されてしまったりということが多かった。フィジカルはいまからどんどんつけていけば間に合うと思うんですけど、技術っていうのはどんなに敵が上の学年でも関係ないと思うので、もっともっと技術を磨いてやっていかなきゃなと思っています。

―そこは昌平のポリシーみたいなところでもある

やっぱり昌平は技術を発揮できないとダメなので、ずっと学校で練習しているものを出していかなきゃなと思っています。

―逆にここでも通用するなと思ったのは?

今日はあまりなかったんですけど。でもこの前なんかはやっぱりサイド際で相手の前に入る動きであったり、ゴールに仕掛けるっていうのはできたかなと思っています。

―今年の高校年代の主役たちが集まっているが、参考になる選手は?

今日は(宮崎)純真くんは相手に負けない身体の強さとかがあって、すごいなと思いました。やっぱりゴールに一番向いていた選手かなと。シュートを常に意識していたし、相手にもガタイで負けなかったり、競り合いでもしっかりと収めてくれていました。あと今日は怪我してしまったんですけど天笠(泰輝)くんはやっぱりすごいなと思います。ボランチで受けた時に落ち着いてプレーができるので、チーム全体が落ち着いてプレーができる、そういう効果があるなと思います。

―天笠くんとは2本目で組んだが

天笠くんはボールを持った時にしっかりと見てくれる。視野がとにかく広いのでいろいろな場所に付けられるというのはすごいチームとしても効果的だなと思います。

―明日もう1日練習があって土曜日には試合。出場できれば大きな経験になる

本当に出たいという気持ちはあるので、いまからどんどんアピールしてやっていかなきゃなと思っています。

―どの辺りを最後アピールしたい?

自分の良さを出さないで選ばれないっていうのはちょっと悔しいので。やるんだったら自分の良さを出して、その上で選考してもらいたいなと思っています。

―ここで出場して良い経験を持ち帰りたいところ

本当にFUJI XEROXの高校選抜はすごいなと思いますし、Jリーグ選抜とできるのはすごい自分にとっても楽しみなこと。(現在1年生で)あと2年あるというのはあるんですけど、今回のこのメンバーでやれるのは最後なのでしっかり入っていきたいなと思います。

石黒登(取材・文)

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