サイトアイコン 埼玉サッカー通信|埼玉サッカーを応援するWEBマガジン

埼玉平成高出身、流通経済大DF佐々木旭が2022年度川崎フロンターレに加入内定。「1試合でも早くピッチに立ちチームの勝利に貢献できるように頑張ります」

川崎フロンターレは3月31日、流通経済大DF佐々木旭の2022年度加入が内定したことを発表した。

埼玉県川越市出身の佐々木は中学年代はEC JOGADORで、高校は埼玉平成高でプレーし3年時にはキャプテンも務めた。当時のポジションはボランチで、中盤の底からパスを捌きながらチームの舵取りをするような役割。本人も「ドリブルもあまりしないような感じの選手でした」と振り返る。

佐々木にとって転機になったのが大学2年夏のポジション転向。命じられたのは左サイドバック。ひとつ上の伊藤敦樹(浦和レッズ)がセンターバックに移り、同ポジションが空いたことによるものだった。

「守備なんかしてこなかった選手なので(苦笑)。始めは本当に何をしていいかわからなかった」というが、転向自体に迷いはなかった。当時佐々木は下のカテゴリに落ちるかどうかのボーダーライン上であり、生き残りをかけた戦いの最中。「出られるならどこでもという感じだった。もう本当にラストチャンスのところだった」。前任者のプレーをお手本にプレーを続け、サイドバックとしての才能が開花した。

また、大きかったのが昨年流通経済大コーチを務め、今年度から京都サンガF.C.監督に就任した曺貴裁氏との出会い。「自分でも縦への推進力とかは気づいていなかったんですけど、その良さを引き出してくれた。本当にチョウさんに出会えたということが一番大きかったかなと思っていて、チョウさんに良さを引き出してもらって、自分でもそれを理解して試合を目指せているからここまで来られた」と感謝を語る。

そんな中で大きく成長した昨年は同じく埼玉出身で先日浦和レッズ加入が決まったMF安居海渡とともにレギュラーとして活躍し、チームの関東2部優勝に大きく貢献。また先日のデンソーカップでは優勝した関東選抜Aの一員としてもプレーし、ベスト11にも選ばれている。理想の選手像は「ゲームを組み立てられて、点も取れるサイドバック」で「日本を代表する選手になりたいと思っています」とも語っていた。

佐々木はクラブの公式サイトを通じ、「来季から川崎フロンターレに加入することになりました。流通経済大学の佐々木旭です。川崎フロンターレという素晴らしいクラブでプロのキャリアをスタートできること、そして川崎フロンターレに関わらずすべての方々と共に戦えることを大変嬉しく誇りに思います。日々レベルの高い環境で多くのものを吸収し、1試合でも早くピッチに立ちチームの勝利に貢献できるように頑張ります。またここまで育ててくれた両親や携わっていただいた方々に恩返しできるように感謝の気持ちを忘れず日々努力していきます。応援よろしくお願いします」とコメントしている。

石黒登(取材・文)

佐々木旭(ささき あさひ)

■ポジション
DF
■生年月日
2000年1月26日
■身長/体重
179cm/72kg
■出身
埼玉県川越市
■経歴
FCジョカーレ(東京都)[川越市立高階南小学校(埼玉県)] ― EC JOGADOR(埼玉県)[川越市立高階西中学校(埼玉県)] ― 埼玉平成高校(埼玉県) ─ 流通経済大学(茨城県)

モバイルバージョンを終了