日本高校サッカー選抜は6日、流通経済大学との練習試合(30分×4本)を行った。FW小見洋太は3本目にフル出場し、4本目は15分過ぎから途中出場。3本目ではゴールも記録した。
―今日は3本目にゴールも決めた。
小見:FWというポジションの中で得点が取れたというのはすごい大きいと思います。相手ディフェンスのミスを後藤(健太/青森山田3年)くんがカットしてくれて、キーパーと1対1になったところを僕に出してくれたので、あとは冷静に相手の逆をついて決めるだけでした。
―その後も裏への抜け出しなどで小見くんらしいプレーも見せた。
小見:オフサイドにかかる回数っていうのがちょっと多かったんですけど(苦笑)。ラインで常に駆け引きしている分、そこは仕方ないと思うので、なるべく減らせるようにだけは意識しつつ、どんどん良いプレーというのを続けていけたらと思います。
―合宿を通じてアピールできているという実感はある?
小見:昨日より今日と良くなっていると思うので、このままどんどん良くなって、最終的にドイツに行けるように、そのための過程であるFUJI XEROX(SUPER CUP 2020 NEXT GENERATION MATCH)も出られるようにしたいと思います。
―選手権でベスト8に入って、高校選抜、U-18日本代表選出と、この1ヶ月は小見くんにとって激動だったと思うが。
小見:すごい自分の評価というのも周りから高く見られていると思うし、それだけのプレーを求められると思うので、そこは結果という部分でしっかりと示していきたいと思います。
―この年代のトップトップを経験する中でかなり刺激を受けているところはある?
小見:はい。スペインに行って本当に刺激という部分はすごい大きくて、そこで自分の足りないところだったり、逆に世界でも通用する部分っていうところが見えたので、そういうところは日本でも意識して取り組んでいきたいと思います。
―どのあたりが通用して、どのあたりが課題に感じたか?
小見:ポストプレーの正確性とかはやっぱりあっちに行っても全然やれた。あとは守備の強度とかがまだ欠けていた部分なので、そこは意識して取り組んでいきたいと思います。
―刺激を受けた選手はいる?
小見:やっぱり津久井(匠海/横浜F・マリノスユース)は小学校から結構対戦して、ライバルと思っていたので、その仲間とやって、彼はフィジカルでももう世界でも通用している部分があったので、自分もそういう飛び抜けた道具というのをひとつこれから作りたい。いま自分の得意なプレーというのは抜け出しなので、そこを世界でも通用するレベルまで引き上げていきたいと思います。
―「NEXT GENERATION MATCH」に出れば津久井くんと今度はまた敵として対戦できる。
小見:すごい楽しみですし、またそこに出ることによって自分の評価っていうのも高められると思うので、そこは絶対に出られるようにアピールしていきたいと思います。
―もちろんその先のドイツもにらんで。
小見:はい。18人は多くはない人数ですけど、生き残るためにまずは結果を出していきたいと思います。
石黒登(取材・文)