ふじみ野高等学校

フジミノ コウトウガッコウ

活動拠点ふじみ野高校グラウンド(旧福岡高校グラウンド)
練習日平日 16:00〜 土日 9:00〜(オフは不定期)
HPアドレスhttp://www.fujimino-h.spec.ed.jp/

旧・大井高校と福岡高校が統合する形で、2013年4月に開校した埼玉県立ふじみ野高校。普通科のほか、スポーツサイエンス科を置くほど、学校としてスポーツには力を入れており、特に体操競技部は女子団体で全国優勝、個人としてはアジア大会や世界大会に出場しています。

サッカー部も強豪で、今季のリーグ戦では高校総体出場校の聖望学園高校に連勝。「相手の特徴を消しながら、自分たちのスタイルを出す。こう見えてチームとしての約束事も多く、どこで奪うかも明確化している。そうすると必然的にハマってくる」と就任14年目の古市元喜監督。

そんなふじみ野の武器はサイドを起点とした攻撃です。取材日も中盤の楔からのサイドの崩しや、クロスからの数人が絡んだ攻撃を繰り返し行っていました。「今年のチームにはエースはいないが、セカンドストライカーが多い。どこからでも点が取れることが強み」だといいます。

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サイズがないという守備は、スローガンの「There’s no “I” in TEAM」のもと、ハードワークや攻守の切り替えの早さでカバー。また、「サッカーは遊び」という信念に基づき、ロジカルなスタイルの中でも、1対1のマッチアップなどの場面では「遊び心」を大事にしているそうです。

明日と迫った選手権予選初戦の相手は大宮東高校。勝てば浦和東高校との対戦が待っています。今季S2Aリーグでトップを快走する浦和東ですが「怖いとは思っていない」と指揮官。「まずは大宮東戦だが、そこをくっていければ勢いに乗っていけると思う」と自信をのぞかせていました。

これまでの最高成績は、2013年に記録したベスト8。今年の3年生はその活躍を見て、入学してきた選手たちです。「今年のチームはチャンピオンになろうというところから始まった。みんなが浦和東や武南、昌平が勝つと思っているところをひっくり返せたら面白い」と古市監督。

ちなみにチームカラーのえんじは、「埼玉にない色を作ろう」ということで、古市監督になって変えたんだとか。「ちょっと早稲田っぽくてかっこいいかなと(笑)」とおどける「誰よりも負けることが嫌い」な指揮官とサッカー少年たちが今冬、埼玉の勢力図を塗り替えにかかります。

石黒登(取材・文)