第37回浦和カップ 3位決定戦 武南 vs 市立船橋

5日(水)、浦和駒場スタジアムにて浦和カップ3位決定戦が行われ、地元埼玉の武南高校と市立船橋高校(千葉)が対戦。後半盛り返した武南だったが、前半に負った2点のビハインドを跳ね返すことができずに0ー2で敗戦した。

ゲームの入り方は決して悪くはなかった。ボールを回してくる市立船橋に対し、武南も引かずに前線からプレスを仕掛けていく。前半9分には長谷川魁哉がゴールキーパーを交わしてシュート。しかしこれがクロスバーに直撃、チャンスを活かしきれずにいると、直後の10分に相手の細かいつなぎから先制点を許してしまう。

そこから先は押し込まれる展開に。「攻めや前からの守備、そういった意識が飛んでしまうのがこのチームの欠点。前半はクリアオンリー。パスにしても混戦の中でどこが空いているか、誰もそういう意識を持てていなかった」(大山照人監督)。

前半終了直前の34分には追加点を奪われ、2点ビハインドで試合を折り返した。

ハーフタイムには大山監督の檄が飛んだ。「消極的でボールをつなごうという努力をしていないし、相手に自由に詰められて受け身になっているような状況だった。目標はいつも違うだろと。もっと100%自分が前を向いて、ボールをもらう前にもちょっとした動きでプレーの幅を広げていけ」と選手たちに伝えたという。

すると後半は武南が勢いを取り戻す。10分には後半から入った瀧昴生、長谷川とつないで渡辺瑠太が滑り込みながらシュート。20分過ぎには左サイド・鶴田雄大の突破から連続してチャンスを作る。24分には長谷川のグラウンダーのクロスに走りこんだ渡辺が決定機を迎えるもボールはうまく足にミートせず。ロスタイムにはロングスローのこぼれ玉に小野寺佑太が詰めたが、これも相手GKに防がれてしまう。

後半は前半の倍、8本のシュートを打つなど積極性を見せた武南。しかし最後まで得点は奪えないまま0ー2で破れ、今大会は4位フィニッシュとなった。

「後半はたくさんゴール前に運んで、チャンスを作ろうとしたのはよかった。なかなかこれを1ゲーム、スタートからというのが厳しい」と大山監督。それでも「今日のように前半・後半で明暗があるというのは指導しやすい。今週から(県S1リーグ)始まるが、そういう意味では課題もしっかり教えられる」と試合を振り返った。

その上で選手たちにはプレーや鼓舞、声かけなどの部分も含め、個人としてではなく「チームとして戦う姿勢」を求めた。

試合結果

武南 0-2 市立船橋

0(前半)2
0(後半)0