第96回全国高等学校サッカー選手権大会 埼玉県1次予選 本庄第一 vs 開智未来

選手権埼玉1次予選2回戦。深谷第一高校グラウンド第2試合はグループLの本庄第一高校と開智未来高校が対戦。前半にFW清水翔のハットトリックを含む5点を奪った本庄第一が後半にもさらに4点を重ねて9ー0で大勝を飾り、ブロック決勝進出を決めた。

シード校の本庄第一がさすがの強さを見せた。前半3分のMF松田翼冴の先制点で口火を切ると、5分にはFW細谷祐介のアシストからMF吉野隼人が加点。さらに9分、11分と清水がコーナーキックからそれぞれ得点を奪って、開始15分間で4ー0とする。さらに清水は25分に吉野のクロスを右足で合わせて前半のうちにハットトリックを達成した。

後半2分には松田がキーパーをかわしてこの日2点目。その後しばらくスコアは動かないままゲームは進行していくが、36分から「点を動かしに行け!」と投入された松本真弥がボランチの位置から積極的に仕掛けてチームに勢いをもたらすと、40分にその松本のアシストから同じく途中出場のMF鈴木幹汰がゴール。42分にはDF渋谷真暉がセットプレーからヘディングで、45分にはMF滝瀬悠人がフリーキックを直接沈めて試合を締めくくった。

選手権予選初戦で9得点大勝。「いろいろな選手を試せたし、得点も取れた」としながらも、一方で「ちょっと納得はしていない」と本庄第一・金子聖司監督。「前半11分で4点を取ったというのは評価できるが、もっと点も取れたと思うしボールも動かせたと思う。暑さの中でどれくらいやれるのかという部分には物足りなさを感じた」と前半中盤以降に落ちた運動量を課題に挙げ、ハットトリックを記録した清水も「フリーランの質や一瞬の動きで相手を剥がして剥がしてとやっていければ、自分たちももう少し体力を温存できたと思う。周りを見つつ、空いた空間にどれだけ一瞬の動きで入れるかどうかは詰めていきたい」と振り返った。

そんな中でも前後半通じて運動量を落とさなかった選手もいる。右サイドバックの大谷正樹はフル出場しながら最後までオーバーラップを繰り返した。「自分の持ち味は走ること。一試合を通して運動量を落とさないようにというのをいつも心がけてやっている」と大谷。また投入後すぐにゲームの流れを変えた松本、ゴールという結果を残した鈴木など、「計算できるような選手が出てきた」(金子監督)ことはこの試合で見えた大きなプラス材料だった。

ここ数年選手権では2次予選進出を逃していた本庄第一だが、27日のブロック決勝・松伏高校戦では3ー0と快勝。2試合を通して安定した戦いで県大会への出場を決めた。

今年は昨年の主力がごっそりと抜ける中で新しいチームとして始動。攻守においてチーム全体が連動して、細かいパス回しから速いアタックにつなげていくのがスタイルだ。新人戦では1回戦で西武台高校に、関東大会では同じく1回戦で浦和西高校に、インターハイでは2回戦でふじみ野高校に敗れており、秋に開幕する選手権ではまずはベスト16の壁というのがひとつのポイントになってくるだろう。主将のDF鈴木健斗は「強豪相手だと最後の部分で点を取れないと勝てない。個の力が必要になる」と個人個人のレベルアップを課題に挙げた。

石黒登(取材・文)

試合結果

本庄第一 9-0 開智未来

5(前半)0
4(後半)0